爽と解散して、ひとり自室でもんもんと考えていて。
今日も、言えなかった。ずっと伝えたかったのに…
でも…私のこの“好き”があなたにとって迷惑じゃないなら、いつかちゃんと伝えたい。
爽に出会えたこと、爽に救われたこと。
そして───爽を好きになったこと。
全部、自分の言葉で。
───帰り道。
2人肩を並べて歩いた帰り道をふと思い出す。
隣を見るといつも爽が笑っている。
その横顔を見ながら、私はいつもこう思う
───高校に来た日の私は、暗闇の中にいた
自分なんて、何もできないと思っていた
でも、キミがいたから…私は笑えるようになった。
───爽がいたから。
誰かを信じてみようと思えた。信じられないくらい人の温かさに触れたから…自分自身を少しだけ好きになれた。
だからこそ…
この気持ちは、いつかちゃんと伝えたい。
いつの帰り道だっけ…?
「───爽」
「ん?」
「……なんでもない」
「また?」
「ふふ……うん」
私は笑っていた。今度は、ちゃんと心から…



