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LUXEONさんのライブが終了し、4人でマンションに帰ってヨル10時30分。
珀と葛はそれぞれの部屋に行き、私と緋雁は同じ部屋に入った。
「カッコよかったね」
「うん、カッコよかった」
「俺とどっちが?」
ソファーに座り、緋雁の言葉に相槌を打つと、緋雁が顔を覗き込んでくる。
心なしか不服そうな緋雁。
私の髪をクルクルといじり、ため息を吐いた。
「だって桃祢、俺以外の男にウインクされて喜んでた」
「不可抗力でしょそれは・・・」
アイドルのライブでファンサされて喜ばないほうが失礼だと思うんだけど。
でもそんなこと言ったら緋雁がもっと拗ねちゃうので、その首に抱きついた。
「もちろん緋雁のほうがカッコいいし好きだよ」
「本当に?」
「なんでそこで疑うの。大好きだってば」
そこで信じてくれなかったら、私はもうどうしようもないって・・・。
いつもなら抱きしめ返してくれるのに、今日はなかなか動いてくれないので、抱きつく腕に力をこめると
「俺の方が大好きだよ」
ようやく抱きしめ返してくれて、そのまま軽く抱えられて膝の上に乗せられた。
座ったまま横抱きにされ、ふいに緋雁の胸のネクタイが目に入る。
今日のシャツの付属品の、動物の刺繍が入った可愛いネクタイ。
あっ・・・いいこと思いついちゃった。
今の緋雁の腕は私の背中と太ももにあるので、下手に動けないはずだ。
ほんのいたずら心と、緋雁を喜ばせたい気持ちで、彼のネクタイを引っ張って・・・。
「え、もね・・・」
ちゅ
ドラマのオフショットで桜貴さんにしたみたいに、私から緋雁の唇にキスをした。
「ふふん、私にもこれくらいできるのだよ」
自慢げにそう言い、固まって動かない緋雁を見る。
もしかして・・・私の勝ち?初めて私が主導権握れた⁉
ワクワクしながら緋雁の頬をぷにぷにとつつくと、
「やば・・・反則だよ桃祢ちゃん」
「っえ」
あれ・・・これ、マズい?緋雁のスイッチ入れちゃったかも・・・。
緋雁の腕が背中と後頭部に巻きつき、妖しい光を秘めた艶やかな瞳が近づいてくる。
「ま、待って・・・降参!私の負け!調子乗りましたっ・・・!」
すっかりそのモードに入った緋雁が私の話を聞いてくれるわけがなく。
ニタリと笑み、弧を描いて舌をのぞかせた唇が・・・。
「んぅ・・・っふ」
「可愛い。・・・頑張ってくれてありがと、バトンタッチね」
「やぁっ・・・ん」
甘すぎるキスに溺れていると、唇を割って緋雁の舌が入ってくる。
ぴちゃぴちゃという水音に顔が熱くなって、でもそれ以上に息が苦しくて。
なんでそんなに上手いの、と思うと同時に、そのキスについていくのに必死で、気が付くと体の力が抜けていた。
同じバンドのメンバーとこんなことしてるって考えると、すごく恥ずかしい・・・。
しばらく緋雁にされるがままでいると、満足したらしい彼が体を起こした。
そのまま強く抱きしめられ、緋雁の匂いに包み込まれる。
「幸せにしてあげる」
「私も幸せにするもん」
「一生隣にいてね。離さないから」
しばらく抱きしめ合い、私たちはもう一度軽くキスをして、小さく笑い合った。
お互いの愛を確かめ合い、いつになく幸せな夜だった。
【本編 完】
LUXEONさんのライブが終了し、4人でマンションに帰ってヨル10時30分。
珀と葛はそれぞれの部屋に行き、私と緋雁は同じ部屋に入った。
「カッコよかったね」
「うん、カッコよかった」
「俺とどっちが?」
ソファーに座り、緋雁の言葉に相槌を打つと、緋雁が顔を覗き込んでくる。
心なしか不服そうな緋雁。
私の髪をクルクルといじり、ため息を吐いた。
「だって桃祢、俺以外の男にウインクされて喜んでた」
「不可抗力でしょそれは・・・」
アイドルのライブでファンサされて喜ばないほうが失礼だと思うんだけど。
でもそんなこと言ったら緋雁がもっと拗ねちゃうので、その首に抱きついた。
「もちろん緋雁のほうがカッコいいし好きだよ」
「本当に?」
「なんでそこで疑うの。大好きだってば」
そこで信じてくれなかったら、私はもうどうしようもないって・・・。
いつもなら抱きしめ返してくれるのに、今日はなかなか動いてくれないので、抱きつく腕に力をこめると
「俺の方が大好きだよ」
ようやく抱きしめ返してくれて、そのまま軽く抱えられて膝の上に乗せられた。
座ったまま横抱きにされ、ふいに緋雁の胸のネクタイが目に入る。
今日のシャツの付属品の、動物の刺繍が入った可愛いネクタイ。
あっ・・・いいこと思いついちゃった。
今の緋雁の腕は私の背中と太ももにあるので、下手に動けないはずだ。
ほんのいたずら心と、緋雁を喜ばせたい気持ちで、彼のネクタイを引っ張って・・・。
「え、もね・・・」
ちゅ
ドラマのオフショットで桜貴さんにしたみたいに、私から緋雁の唇にキスをした。
「ふふん、私にもこれくらいできるのだよ」
自慢げにそう言い、固まって動かない緋雁を見る。
もしかして・・・私の勝ち?初めて私が主導権握れた⁉
ワクワクしながら緋雁の頬をぷにぷにとつつくと、
「やば・・・反則だよ桃祢ちゃん」
「っえ」
あれ・・・これ、マズい?緋雁のスイッチ入れちゃったかも・・・。
緋雁の腕が背中と後頭部に巻きつき、妖しい光を秘めた艶やかな瞳が近づいてくる。
「ま、待って・・・降参!私の負け!調子乗りましたっ・・・!」
すっかりそのモードに入った緋雁が私の話を聞いてくれるわけがなく。
ニタリと笑み、弧を描いて舌をのぞかせた唇が・・・。
「んぅ・・・っふ」
「可愛い。・・・頑張ってくれてありがと、バトンタッチね」
「やぁっ・・・ん」
甘すぎるキスに溺れていると、唇を割って緋雁の舌が入ってくる。
ぴちゃぴちゃという水音に顔が熱くなって、でもそれ以上に息が苦しくて。
なんでそんなに上手いの、と思うと同時に、そのキスについていくのに必死で、気が付くと体の力が抜けていた。
同じバンドのメンバーとこんなことしてるって考えると、すごく恥ずかしい・・・。
しばらく緋雁にされるがままでいると、満足したらしい彼が体を起こした。
そのまま強く抱きしめられ、緋雁の匂いに包み込まれる。
「幸せにしてあげる」
「私も幸せにするもん」
「一生隣にいてね。離さないから」
しばらく抱きしめ合い、私たちはもう一度軽くキスをして、小さく笑い合った。
お互いの愛を確かめ合い、いつになく幸せな夜だった。
【本編 完】


