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「桃祢、ちょっといい?」
そんなある日。
今日はEcholyが映画に提供した楽曲『白い火』が、映画と一緒に大きな賞を受賞した。
私たち4人も、いつもよりも豪華な衣装でレッドカーペットを歩き、生放送終了後の緊張が解けたころ。
衣装のまま緋雁に手招きされ、言われるがままついて行くと、着いたのは・・・。
「え・・・なにここ」
「このあと、授賞式を終えた俳優さんたちが歩くんだって。まだしばらく時間があるから」
「そうなの?よく知ってるね」
建物の裏側、今はまだ暗いけど、ここにもレッドカーペットが敷いていて、いくつも点いていないライトがあった。
オシャレな空間だ・・・まだ人は来ないから大丈夫、とのことだけど・・・そもそもなんでここに?
「緊張したよね」
「うん。ライブより緊張したよ。ライブは私たちを知ってる味方ばっかりだけど、今回は格式も高いし・・・」
貴重な経験をさせてもらったし、大きな賞を受賞できたのは嬉しいんだけど・・・そう何回も体験したいとは思えないかなぁ。
きっと、中には『誰こいつ?』と思ってる人だっているだろうし・・・。
「授賞式の後すぐにごめんね。でも、そろそろ我慢できなくて・・・」
「・・・我慢?」
なんの我慢?緊張しすぎて叫びたくなっちゃったとか・・・?
いくら建物の裏とはいえ、建物から続くレッドカーペットだから、大声出したら聞こえちゃうけど。
「ねぇ桃祢。こっち見て」
「うん?」
キョロキョロとレッドカーペットのまわりを観察していると、いつになく真剣な緋雁にそう言われる。
素直に緋雁の方を向くと、淡い光に照らされた緋雁がじっとこちらを見ていた。
銀の飾りがつく黒のスーツを着こなす緋雁は、そのままジャケットの内側に手を突っ込み、片膝をついて・・・。
「桃祢。・・・俺と、結婚してください」
ジャケットの内側から取り出した白い小さな箱を開き、私を見上げてそう言った。
「・・・ふぇ?」
けっ・・・こん?してください、?
・・・私、が?緋雁と・・・?
「今日の俺、いつもより着飾ってるから男前でしょ?カッコいい俺にプロポーズされたほうが、頷いてくれる確率上がるかなって」
「緋雁・・・」
シン、となった空気を吹き飛ばすように、いつも通りニコニコと笑って悪戯っぽく言う。
告白された時とは違い、いつもと同じ緋雁が、そこに跪いていた。
私がOKすることなんて、分かってるような笑みを浮かべて緋雁が返事を待つ。
「桃祢、ちょっといい?」
そんなある日。
今日はEcholyが映画に提供した楽曲『白い火』が、映画と一緒に大きな賞を受賞した。
私たち4人も、いつもよりも豪華な衣装でレッドカーペットを歩き、生放送終了後の緊張が解けたころ。
衣装のまま緋雁に手招きされ、言われるがままついて行くと、着いたのは・・・。
「え・・・なにここ」
「このあと、授賞式を終えた俳優さんたちが歩くんだって。まだしばらく時間があるから」
「そうなの?よく知ってるね」
建物の裏側、今はまだ暗いけど、ここにもレッドカーペットが敷いていて、いくつも点いていないライトがあった。
オシャレな空間だ・・・まだ人は来ないから大丈夫、とのことだけど・・・そもそもなんでここに?
「緊張したよね」
「うん。ライブより緊張したよ。ライブは私たちを知ってる味方ばっかりだけど、今回は格式も高いし・・・」
貴重な経験をさせてもらったし、大きな賞を受賞できたのは嬉しいんだけど・・・そう何回も体験したいとは思えないかなぁ。
きっと、中には『誰こいつ?』と思ってる人だっているだろうし・・・。
「授賞式の後すぐにごめんね。でも、そろそろ我慢できなくて・・・」
「・・・我慢?」
なんの我慢?緊張しすぎて叫びたくなっちゃったとか・・・?
いくら建物の裏とはいえ、建物から続くレッドカーペットだから、大声出したら聞こえちゃうけど。
「ねぇ桃祢。こっち見て」
「うん?」
キョロキョロとレッドカーペットのまわりを観察していると、いつになく真剣な緋雁にそう言われる。
素直に緋雁の方を向くと、淡い光に照らされた緋雁がじっとこちらを見ていた。
銀の飾りがつく黒のスーツを着こなす緋雁は、そのままジャケットの内側に手を突っ込み、片膝をついて・・・。
「桃祢。・・・俺と、結婚してください」
ジャケットの内側から取り出した白い小さな箱を開き、私を見上げてそう言った。
「・・・ふぇ?」
けっ・・・こん?してください、?
・・・私、が?緋雁と・・・?
「今日の俺、いつもより着飾ってるから男前でしょ?カッコいい俺にプロポーズされたほうが、頷いてくれる確率上がるかなって」
「緋雁・・・」
シン、となった空気を吹き飛ばすように、いつも通りニコニコと笑って悪戯っぽく言う。
告白された時とは違い、いつもと同じ緋雁が、そこに跪いていた。
私がOKすることなんて、分かってるような笑みを浮かべて緋雁が返事を待つ。


