【偽】カップルですが、本当の恋を教えてください

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「ねぇ・・・これ、どういうこと・・・?」
『ひめたみ担』が急増してから数カ月。
会社に呼び出されて4人で集合して、なんとなくEcholyの公式ページを開くと、ありえない画面が出てきた。
震える子Tでスマホの画面を見せると、3人の顔が驚きで固まる。

「『カップルデュエット誕生!』・・・?」

「ねぇ、これってメジャーデビュー発表の時の写真じゃ、」
公式のトップページには、大きな文字で『緋雁×桃祢 ‟ひめたみ”のカップルデュエット誕生!』と書かれていた。
その下にはメジャーデビュー発表時の、緋雁は私の頬を撫でる写真が貼ってある。
「カップルデュエット・・・?どういうこと・・・?」
私と緋雁が付き合ってる、ってこと・・・?
そんな事実ないし、そもそもこの写真・・・盗撮してたの・・・⁉
「ね、ちょっとこれ・・・反響ヤバいよ・・・」
頭がパンクしそうになっていると、誰よりも早く復活した珀がスマホを見せてきた。
そこには、公式ページのスクショとコメント欄が。

『ヤバいヤバい、本当に付き合ってたの⁉』
『公式が言ってるんだから本当でしょ!夢みたい・・・!』
『ひめたみ神!カップルデュエット最高!』
な、なんで・・・なんでみんな信じちゃうの。『やらせだ』ってならないの・・・?
そんな素振り見せてないのに・・・公式ってことは、私たちが公言しているようなものってこと・・・?
私たちの知らないところで・・・榎宮さんは・・・。

コンコン

4人で青ざめていると、いつも通り、本当にいつも通り榎宮さんが入ってくる。
そして、私たちの顔、スマホへと視線を移し、ため息を吐いた。
「榎宮さん・・・これ、なんですか・・・!」
「俺たちの意思もなくなんで勝手に・・・!」
そんな榎宮さんの様子に、緋雁と葛がスマホ片手に詰め寄る。
公式が言っちゃったら・・・取り消しても残っちゃうよ・・・。
こんなこと望んでないのに。こんなの音楽活動じゃないのに。こんな夢描いてないのに。
思わず涙が出そうになって唇を噛み締めていると、それに気づいた珀が抱きしめてくれた。
「榎宮さん・・・!桃祢なんて泣いてるんですよ・・・なんでそんなひどいことができるんですか!」
唯一冷静だった珀までもが声を荒げ、私は涙を止めるのに必死で。
珀の腕の中で榎宮さんを見ると、榎宮さんは何故か苦しそうに私たちを席に促す。
説明してくれる、ってことだよね・・・?
「怒るのも無理ありません。でもまず、話だけは聞いてください」
榎宮さんも思うところがあるのか、迷うように視線を彷徨わせた後、静かに口を開いた。

「これは社長の戦略です。いわゆる『ひめたみ担』が増え、ここで本当のカップルだとこう評したら売れると判断しました」
「公表って・・・嘘を?応援してくれるファンに嘘を吐くってことですか・・・?」