月影に咲く、一輪の華


それに、さっきからずっとニコニコしていて可愛い。

星羅「じゃあ君も月影の人?」

琉生「はい!幹部候補の琉生です!」

星羅「へぇ〜!」

私は興味津々で琉生を見る。

すると豹牙が口を挟んだ。

豹牙「こいつ、俺らのことになるとやたら真面目なんだよ」

琉生「豹牙さんたちには本当にお世話になってるんで!」

星羅「豹牙さん?」

豹牙「……ん?」

星羅「一年生からはちゃんとさん付けなんだね」

豹牙「当たり前だろ」

琉生「幹部の方たちですから!」

星羅「なるほど〜」

私は感心しながら頷く。

すると琉生が、私の顔をじっと見つめてきた。

琉生「……星羅さんって」

星羅「ん?」

琉生「めちゃくちゃ綺麗ですね」

星羅「え?」

琉生「昨日から噂になってましたけど、実際見ると本当にすごいです!」

星羅「そうかな?」

琉生「はい!」

星羅「ありがとう!」

にこっと笑う。

すると琉生も嬉しそうに笑い返してきた。

琉生「……なんか、星羅さんって姉ちゃんみたいです!」

星羅「お姉ちゃん?」

琉生「はい!俺、姉ちゃんいないんで!」

星羅「じゃあ今日から私がお姉ちゃんになろうか?」

琉生「本当ですか!?」

星羅「うん!」

琉生「やった!」

琉生が嬉しそうに笑う。

その横で星夜が、ほんの少しだけ眉を寄せた。

星羅「星夜?」

星夜「……別に」

何でもないような顔をしているけど――。

どうやら私の弟は、早くも何か気に入らないらしい。