月影に咲く、一輪の華


「失礼しまーす!」

元気な声と一緒に、一人の男の子が入ってきた。

明るい雰囲気で、少し幼さの残った顔。

私を見るなり、その男の子の目がぱっと輝いた。

琉生「……あ!」

星羅「ん?」

琉生「もしかして、星羅さんですか!?」

星羅「そうだけど……?」

すると琉生は嬉しそうに私のところまで駆け寄ってくる。

琉生「やっぱり!昨日、星羅さんが転入してきたって聞いたんです!」

星羅「えっ、もう知ってるの?」

來夢「そりゃ噂になるだろ。男子校に女子が来たんだから」

星羅「そっかぁ」

琉生「しかも星夜さんのお姉さんなんですよね?」

星羅「うん!双子だよ!」

琉生「へぇ〜!星夜さんにお姉さんがいたなんて知らなかったです!」

星羅「私も星夜が月影にいるって昨日まで知らなかったけどね!」

琉生「えっ!?」

思わず琉生が星夜を見る。

琉生「星夜さん、言ってなかったんですか?」

星夜「……言う必要なかったからな」

琉生「そうなんですね」

星羅「でも今はもう知ってるから大丈夫!」

私は笑って答える。

琉生も安心したように笑った。

琉生「よかったです!」

星羅「ところで、君は何年生?」

琉生「一年です!」

星羅「じゃあ1つ年下だ!」

琉生「はい!いつもお世話になってます!」

星羅「そうなんだ!」

なんだか礼儀正しい子だなぁ。