別れた二人


藤仁さんから御影家が所有する別荘に誘われて、藤仁さんが運転する車で、自然豊かな森に囲まれてる別荘にやって来た。

荷物を置いてから、レストランで食事をした。

その後は牧場に行って、動物を見てソフトクリームを食べた。

お土産屋さんに寄り、彩ちゃんに二種類のジャム、雅ちゃんにクッキー。

都鳥くんには、ご当地キャラクターのタオルにした。なんの嫌がらせだと、顔を顰める都鳥くんの姿が目に浮かぶ。

家族には、記念のポストカードとクッキーにした。


夜ご飯は別荘で、私が作ったご飯を食べた。

順番にお風呂に入った。

「くるってカールが強くなってる。」

藤仁さんの髪に触れた。

髪が濡れて、海外の男の子みたいな髪型になっていた。

「……癖っ毛なの、嫌いなんだ。」

「私は好き。」

「真緒だけだよ。そう言ってくれるのは。」

抱き締められて、背中に腕を回した。

藤仁さんは父親から良く、男らしくしろと言われ育ったと。

女の私には分からないが、男の人の社会的プレッシャーは相当なものだと思う。

政治家一族に産まれたなら、尚の事。

親族や支援者からの期待を、一心に背負ってる。


私には絶対、無理。

プレッシャーに押し潰されて死ぬ。


藤仁さんといると、緒登と一緒に戯れてる感じがして、楽しくて心地良い。