神崎さんはエロ過ぎる…!

私は早速次の日、Googleマップで送られてきた場所に向かった。
そこは中央区の閑静な住宅街で、豪邸が建ち並んでいた。

その、一角、木に囲まれた屋敷に到着した。
ここが、目的地…のはずだ。

屋敷は少し奥の方に見え、木に囲まれた広い庭が広がっている事が予想できた。

門のインターホンを押し、ゴホン!と咳払いして言う。

「こんにちは!
家政婦派遣会社ロビから派遣された家政婦の小田です!
よろしくお願いします!」

『…そんな大声で言わなくても聞こえます。
どうぞ…』

はぁ!?
感じ悪〜い!
なんなの、コイツ!

と、思ったものの、この人がおそらく私の雇い主だ。
顔に出してはいけない。

ゴゴゴゴ…!
と、門が開いて、私は庭園を歩いていく。
よく手入れされた庭園を抜け、大きなトリプルロックの玄関ドアがガチャリ!と開いた。

「あなたが家政婦の小田さん…?」

スーパー美形の彼は、私の頭の先から足の先まで見て、気だるそうにそう言った。

「はいっ!
小田紗絵です!
神崎さんですよね!?
よろしくお願い致します!」

「ま、入ってください。
あなたにやって欲しい仕事は大きく分けて4つです。」

「4つ…?
えと、料理と掃除と買い出し、の3つだと聞いていましたけど…?」

あれ?
私の勘違いかな?
そう思って尋ねた。

「4つ目はおいおい説明します。
とりあえず、お腹空いているので…
サンドイッチか何か、手軽に食べられるものと、豆から挽いた深煎りのアイスコーヒー、ブラックで。
それを準備してもらえますか?」

「えーと…
サンドイッチ…
深煎りアイスコーヒー…
ブラック…」

私は急いで脳内にメモする。

「そう、よろしく。
じゃ、僕は仕事があるので、書斎に居ます。
キッチンはそっちです。
お好きに。」

そう言って神崎さんは長い廊下の奥に消えていった。

やばい…!
サンドイッチって具材何だっけ?
コーヒー豆なんて挽いた事無いよ!
深煎りって何!?

私は焦った。

とりあえずキッチンでパンと適当な具材、調味料を取り出して、創作料理だ!

あとは、豆を挽く!?
豆を踏んだらいいのかな?

とりあえず、その後1時間格闘した。

サービングワゴンになんとか出来上がった料理とコーヒーを乗せて、書斎に運ぶ。

「ずいぶん遅かったですね?
そんなに手の込んだ注文はしてないはずですが?」

「す、すいません!
勝手が分からなかったもので…!」

「あぁ。」

「サンドイッチです!」

「えーと…
これ、具材は…?」

「キャベツと玉ねぎとウィンナーです!」

「サンドイッチって、そんな具材だっけ…?
しかも、潰れてぺっちゃんこだけど…?」

「圧縮した方が美味しいかと…!」

「コーヒーは?」

「はい、キンキンに冷やしています!」

「これ…
豆が浮いてるんだけど…?」

「素材感を重視しました!」

「小田さん…」

「はい。」

「…ウーバーでサンドイッチとアイスコーヒー頼んで。」

「えぇ!?
ここにあるのに!?」

「…こんなもん、食えるかぁ!!!」

神崎さんはついにキレた。
確かに私も何か違うとは思ったが。

「…わかりました…」

しょんぼりと書斎を後にした。