「緒登くん、可愛かったね。」
「……それはどうも。」
弟を褒められて、悪い気はしなかった。
外堀を埋められてる感は否めないが。
お母さんと緒登を、……手懐けて。
緒登は葵くんを気に入ったみたいで、また遊びに来て!と言っていた。
トランプとオセロをして遊んでた。
「せいぜい楽しめば?束の間の夢を。」
椎奈さんに言われた。
椎奈さんは某企業の社長のお嬢様。
美人だし、成績も優秀みたいだし。
私に牽制する必要、ないと思うのに。
そんな事をするから、負け犬の遠吠えっぽくなる。
選ばれる自信があるなら、堂々としてれば良い。



