暗闇の中で、わたしはふわりと浮いていた。 痛みはない。 恐怖もない。 ただ、遠くで誰かが呼んでいる。 「やよい……」 その声は、せいの声に似ていた。 私は手を伸ばした。 でも届かない。 「こっちへ来ちゃだめ…生きて」 すると光が強くなり、視界が白く染まる。 私は思わず目をつぶった。