10000kmの空を越えて、君にもう一度会いに行く    ~離れても消えない絆を信じて~

「ヒューストン行き、UA 642便をご利用のお客様にご案内いたします。

 ただいまより、最終搭乗のご案内を開始いたします。
 搭乗口は 23番ゲート でございます。
 ご搭乗予定のお客様は、速やかにゲートまでお越しください。」

周囲の人々が動いた。

私は、手に握った搭乗券を見つめた。

“Houston / IAH”
その文字が、胸の奥を強く締めつける。

(心の中)
「本当に行くんだ……」

「私、ここまで来たんだ……」

「せい……もうすぐ会いに行くから」

「自分の人生を、自分で選ぶんだ」

震える手でスーツケースの取っ手を握りしめ、

私はゲートへと一歩を踏み出した。