イッツ・ア・マジックショータイム!~変人マジシャンの華麗なる謎解き~

そしてまた、机に突っ伏す。

「満足したから寝るね。おやすみ」

「ちょ……っ」

そう言いかけた時には、もうすうすうと寝息を立てて眠っていた。

ぽかんとした僕だけが取り残される。

一体なんだったんだ。

そう思いながら、僕は自分の袖をもう一度確認した。

やっぱり、何もない。

――神宮寺久藍。

変人の天才マジシャンと呼ばれる理由が、少しだけ分かった気がした。