様子を見て来てくれ、とおーさんの目は言っていた。
面倒事には首を突っ込みたくはないのだけど、私の良き相談相手であるおーさんの頼みはいつだって断ることができないし、断りたくはない。
「分かった。とりあえず、あとを追ってみるね」
「おう、たのむ」
おーさんに手を振って、今しがた走り去っていた方向へと走り出す。
もし、今しかだ思った理由で追いかけられているのであれば、一度くらいは手を差し伸べてもいい。一度くらいなら。
それに、編入生の顔も見ておきたい。
わざわざ知らぬ編入生を魔法を使ってまで探そうとはせず、途中すれ違った生徒たち数人に走り去った子達はどこに行ったか聞き込みながら走り続ける最中、四の会話を思い出してあることに気付いた。
学園に入学した日から一年は、基礎を学ぶため学園敷地内の寮へと入る。
ほとんど無知な入学生たちが行う魔力テストにおいて、個々のレベルを測りそれに応じて三つある中の寮のどこかへ割り振られてその一年を過ごす。
普通の学校とは違い、入学、編入してきたその日からの一年。
だから個々の一年間はバラバラ。



