魔法がなくても


でも魔法関係に関して成績は学園トップテンには入る実力者で。
火系の魔法だけコントロールが苦手で、周りからは、四(よん)と呼ばれているから私もそう呼んでいる。
入学が一緒だったから、仲はまあ悪くない。

『神咲星羅か、なら……セラな』

と、初対面の時に言われた言葉。

何が違うのかと問えば、俺はカタカナで呼んでると思えと返され、よく分からないままに頷いたことを今でもよく覚えている。



「編入生?……へぇ」

「お前、全然興味ないのな……分かってたけど」


外のベンチに座っていた私のもとへとやって来た四に顔を上げて返事をしてすぐさま、視線を本へと戻す。

どの時期に編入生が来たって、この学園においてはなにも珍しいことはない。

いつどのタイミングで、自身が魔法に目覚めるかなんて分からないのだから。


「まあいいから聞けよ、読みながらでいいから。んで、その編入生なんだけど……どうもワケアリみたいなんだよ」

「ちなみにどんな?」