魔法がなくても



白ちゃんも男の子だから、うちには常に男の子がいるから留守でも家を守ってくれる大事な存在だ。


……中学生でこんな暮らしをすることになるとは思っていなかったけど、この島中の鏡はお母さんたちといつだってつながれる。
だから顔を見て会話が出来るから、あまり寂しさを感じたことはない。
月に何度か家に戻ったりしていても時折、ぎゅってしてほしいなと思うことはあるけど。

いつも我慢してる。
されたら、島に戻りたくなくなるから。

お母さんたちからのハグはここを出てから。
最大のご褒美にとっておきたいの。












二年生になってからはコンビで受ける授業がほとんどで。

私の相棒は──



「よぉセラ。お前噂聞いたか?編入生が来たって。今回も変な時期に来たよな」


轟四葉(とどろきよつば)。

見た目は……わかりやすく言えば不良。見た目だけは。
赤髪でオレンジ色の瞳はつり目。
紺色の制服はだらしなく着崩され、羽織っているマントは引きずっているせいですそがボロボロ。