魔法がなくても








一年の基礎を学び、二年生になった私は

無事にぬいぐるみに命を宿す魔法を取得し、寮を出て人や家がない、町外れにある平野に小さな庭付きの木造一軒家を建てた。

……もちろん、全てが魔法で。


建てた家と寮の部屋との行き来、帰らない日もあるためお留守番役に

家から持ってきた本物の猫と同じサイズ感の白い虎のぬいぐるみを。
これは小さい頃に動物園で買ってもらったもの。
子供の頃から白い虎だから(ハク)ちゃんと呼んでいる。

我ながら物持ちが良くきれいで、動くさまを見た時は言葉にならないほど感動した。

他には私のいない間のお掃除役に小さな妖精さんを召喚して常に綺麗な家をたもってもらっている。
これがまた召喚時に決まるのか、しっかりとした男の子の妖精さんで。
でもどこか小悪魔的というか、ツンデレだ。
帰りがおそかったり約束をやぶると、すぐに自分で出した氷柱(つらら)でつついてくるクセがある。
せんたんがすぐ溶けるし、小さいから痛くはないけれど。そのクセから、ツララと名付けた。
髪の色も水色でぴったり。