魔法がなくても


「い、今のが理事長?」

「そう。理事長でもあり学園長でもあり校長でもあるっていう……。もともとは理事長も使い魔として仕えていたんだけど、呼び方がかっこいいからって理由で理事長として学園を守りつつ生徒を育ててるって感じかな」

「そうなんですか……びっくりした」


人の姿見たらそっちを信じるもんね……。









「がるるっ……!」


ちくちく。


帰宅後、玄関前でお出迎えした可愛い男の子くんたち。

いかく、というより白ちゃんはただ怒っていて。
ツララも怒ってる。


「なーに……一緒に帰ってきただけでしょ?」


なんで、なんで!

私の手のひらをふくらんだお顔で溶けたつららでちくりちくり。
足元では編入生くんに向けてのがるるっ。

なんで私と帰ってきたの!と言いたげ。

……この二人のご機嫌はあとから取るとして。



「編入生く……って、ずっとこの呼び方じゃいけないよね。宙くんでいいかな?」

「はいっ俺は……」

「星羅でいいよ。うちの学園、先輩後輩の上下関係ほとんどないから。敬語もいらないよ」