魔法がなくても



「わあ……!!」

「これでいいかな。何かあったら言って?」

「ありがとうございます!至れり尽くせりだ……」

「じゃあ、ご飯までゆっくり休んで」

「は、はい」


白ちゃんとツララを連れて、私は一階でご飯の準備だ。











ご飯は準備したものの、編入生くんはよほど疲れていたのか安心したのか、起きる気配はなくて。
次の日、私が学園に行くまで部屋から出てくることはなかったから白ちゃんたちにお願いしてきた。




そして放課後、学園の噴水広場から校門に向けて歩いていれば編入生くんがいて。私を見つけた瞬間、猛ダッシュでこちらへとやって来た。


「ご、めんなさいっ全然起きれなくて」

「いいよ、部屋は大丈夫そう?」

「すっごい良かった……かいてきすぎるくらいに」

「なら良かった」

「それでその……一緒に帰っても?」


同じ家に行くのだから断る理由はない。
迷わず頷くと、まぶしいくらいの笑顔が返ってきた。


学園の外に出かけた時、近づいてくる気配に足を止めると、一枚の葉が私たちの前に落ちかけ空中で止まる。