魔法がなくても








「──ってことで、編入生は無事だよ」

「おお、ありがとう星羅ちゃん。これはごほーび」


お店の前に座っていたおーさんに、編入生の無事を伝えて、テントの件を話せばおーさんが預かってくれた。





報告を済ませた私はようやく我が家に帰宅。


すぐに白ちゃんとツララが出迎えてくれ、


「お、おかえりなさい」


椅子から立ち上がった編入生くんはぺこぺこと何度も頭を下げる。


「ただいま。迷わず来れた?」


白ちゃんたちをなでて、椅子に座り編入生くんも座るようにうながす。


「君にその気があるのなら、だけど寮が決まるまではここを使ってもかまわないよ」

「え?そんな、いいんですか?」

「着るものをともかく、食べることも寝るところにも困らなくなると思う。それともふにゃふにゃのテントの方が良かったりする?」

「いや全然!!……でも、編入したばかりの俺が住まわせてもらっていいのかなって。たしかに、甘えたい気持ちはやまやまなんですけど」

「ならそうしなよ。っと、まずは部屋か」


三人だけの家、こじんまりとした言えだけど少し変えてみよう。