「あ、えっと……待ってたよ、カナミが終わるまで」
「教室いなかったけど」
「っあー、ちょっと校内を散歩してた、気晴らしに、」
「……そうなんだ?」
なぜか犬井駆を見てそう言う蜂技くん。
ぜんぶ見透かしてるみたいに見つめてる。
なんだろう、すごく黒いものが見えるような気が……いや気のせいか。
犬井駆が腹黒いとか変なこと言ったせいだ。
惑わされるな私。
「ねーねー、ちょっと寄り道しよーよ!明日休みだし!」
正門をくぐったところでカナミが前に出て両手を広げる。
それに反応するのは犬井駆。
「いいねえ、どこ行くのー?」
「改装工事おわったばっかの新品な公園!」
「ふはっ、なにそれおもしろそお!行こ行こ〜」
「わーい行こ行こ〜」
お団子がぴょんぴょんはねてる可愛い女子と少しくせ毛の赤髪くんが揺れ、それを静かに追う黒髪白肌美少年。
すっごい絵になるわ、これ。
まぶしい……美男美女たちがまぶしいよ、青春すぎて私の存在追いつかないわ。



