「……」
「やあ、いま帰り?」
蜂技くんの背後からひょこ、と現れた犬井駆。
気まずい以外なにがある。
そんな私を知ってか知らずかカナミはにっこり笑って。
「うん、委員会だったから今帰るとこなの〜」
「偶然だねぼくたちも今から帰るよお」
「そうなんだ!じゃあせっかくだしみんなで一緒に帰ろうよ〜!」
「わあいいねえ、帰ろ帰ろ」
わあいいねえ、じゃないんだって。
そう思いつつ外履きに替えてみんなそろって正面玄関を出る。
さっきの話……どこからどこまで聞かれてた?
ちら、とカナミに目配せするけれど、ケロッとした顔で大丈夫だよって目でうなずいてる。
「そういえば何かぼくの名前呼ばれた気がしたんだけど気のせいだったあ?」
「っ、」
大丈夫じゃないよカナミ!
少なくとも直前の会話は聞かれてるっぽいよ!



