チャラ男も笑えば雑巾に当たる


広い机のあるスペースで数人の図書委員たちがまだ話していたり帰ろうとしていたり。


「あっ、みのりーん!」


すぐに私に気づいたカナミはぱあっと花が咲いたみたいに笑ってこちらへ来る。


「委員会お疲れさま」

「みのりん先帰ってても良かったよー?でもありがと!ちょうど話したいことあってさ、一緒に帰りたかったの〜」

「話したいこと?」

「うんっ。行こ行こ」


カナミは図書委員の人たちにまたねーと手を振ったあと私のうでを取って嬉しそうに歩き始める。

可愛いなあ。カナミは昨日もし男だったら結婚するって言ってたけど、私だってもし男だったらカナミをカノジョにしたい。

図書室を出て靴箱に向かう廊下をカップルみたいな距離で歩く私たち。


「あのね、犬井くんのことなんだけどね」

「……うん、」


さっきまで一緒にいたから返事がワンテンポ遅れた。


「あっその前に!聞きたいことがあったんだ、ほら昨日言ったあの作戦。“めっちゃいいこと”、どうだった?うまくいった?」