チャラ男も笑えば雑巾に当たる




……────中1の終わり頃。

とある日の昼休み、図書室へ本を借りに行ったときのこと。

目的の本を見つけて本棚から取り出した瞬間、あー!と後ろから男子の声がして。

「……?」

何だろう、と思って振り返ると、そこには私を指差してニヤニヤ笑う上級生らしき男子生徒が2人。

……だれ?見たことないような、あるような。

眉をひそめて首を傾げても名前が思い浮かばない。

そもそもこんな明るい髪色に着崩した制服、ジャラジャラしたアクセサリーを身に着けたヤンキー、私の生息圏内にはいない。

うん、知らない。こんな人たち知らない。

知らない男子、イコール無視、の定義で立ち去ろうとしたらトントンと肩をたたかれてドキッとする。


「ねーちょっと待ってぇ」

「っ、」

「キミうわさの一年でしょ〜?」


やばい。からまれた。なんで。どうしよ。

焦って逃げようとしたのが大間違いで、走ろうと一歩踏み出した瞬間に手首をつかまれる。