「……っな、何見てんのよ」
とっさにストローから口を離す。
頬杖をついた美形なお顔が、ふっと微笑んで言う。
「ん、気にせず続けて?」
犬井駆が向かいに座っている。
なぜあんたがここにいる。
「自分のグループに戻りなさいよ。蜂技くんが困るでしょ」
「悠里は優秀だしうちのグループは3人でじゅーぶん。そっちは二人だけみたいだし手伝っちゃおうかなあって」
「別にいいから!とっとと帰りな!ハウス!しっしっ」
「うわあひどい、そんな犬みたいな扱いしないでよー」
「サルよりはマシでしょ」
ふは、とタレ目を細めて笑った犬井駆は何かを思いついたようで口元に手をそえてこそこそ話をする。
「グループ入れてくれたら悠里の特別な情報タダでおしえちゃうよ?」
「うっ、それは聞き捨てならないわね」
「はい契約せいりーつ」
仕方ない、今回ばかりは犬井駆をこのグループの一員として迎え入れてやろう。
みのりん単純だねえ、なんて甘いフェイスで言われたところで嬉しくも悲しくもないもんねーだ。ふん!



