「情けない顔ね」
ふっと嘲笑をくれてやると、ぼんっと火が出そうなほど顔を真っ赤にした男子はあわあわと作業を再開し始めた。
それを見た他の男子はニヤニヤ小突き、後ろに並ぶ女子もくすくす笑う。
「お前なに照れてんだよ」
「う、うっせえ!照れてねーよ!湯気が熱いだけだし!」
「あははっ、あいつ意外とウブなんだね」
「ねー、男子ダサーい」
無事にバランスのいい牛丼を手に入れた私は清々しい気分で給食を配膳し、席についてこっそり蜂技くんを目で探した。
私が先ほどまでいた列の後ろの方に並んでいたようだ。
見ててくれたかな、私の正義感。
まあ別に気付かれなくてもいいや。こんなに気分が良くなるなら自分のためにも周りの人のためにも続けていきたい所存。
そうして給食の時間は以後穏やかに過ぎた。
昼休みは委員長の仕事があって裏庭には行けなかった。



