「だからもし今後も私の高級ひざ枕を使いたいなら、あなたからそれなりのお代をいただかなければならなくてですね」
「……」
「自称、蜂技くんの親友であるあなたから、お代として蜂技くんの情報をいただこうとお頼もうす!」
「……」
うん。緊張と挑発が入り混じってよくわからん日本語になってしまったのは承知よ。
でもずっとだんまりなのはなぜ。
ワンでもツーでもいいから何か発してくれない?
ちょっとこっちまで変な感じなっちゃうじゃん。
ひゅう、と夏にしては冷たい風が吹く。
微妙な空気が流れる。
「……よろしくて?」
沈黙にたえられない私はまた柄にない口調を。
すると胸の下からぶっ、と吹き出すような音が聞こえて。
なに、と思って胸を押さえて確認してみると。
「ぶははははははははははははっ」
プルプル震えて大爆笑している犬井駆。



