「はいはい。で、英語の課題は終わったの?」
「はっ…!そうだった!」
「ほら急がなきゃ。次の授業なんだから」
「うわーんあとちょっと残ってたの忘れてた〜」
「いってらっしゃい」
慌てて席に戻っていくカナミの後ろ姿を流し目に、机へ伏せてコンプレックスを隠しつつまぶたを閉じた。
カナミは大人っぽいだなんて私を美化して言うけれど、そんなことない。
頭の中はごちゃごちゃくだらないこと考えてる。
クールビューティーなんてほど遠い。
まあそうね、しいて言うなら大人っぽいのはコンプレックスの……
胸。
大きい。大きすぎる。もはや邪魔。
おそらく同学年……いや、この中学校の女子生徒の中で私よりある人を見たことがない。
どうしてもあらがえない成長期にしては残酷すぎるし、なんで私がって思っちゃう。
周りの視線はまず胸。
顔より何よりまず胸。
そりゃイヤでも見ちゃうくらい目立つけどさ。
せめて会話するときは胸じゃなくて目を見てほしいなって何度思ったことか。



