『ぼくが本気なのはみのりんだけだから他の女子は眼中にありませーん、だからもう話しかけてこないでねえ、あと変なうわさも流さないでねえ、ぼくの初めてできただいじなカノジョなんで傷つけたら男女かまわず殺しまーす、そこんとこよろしく〜』
ざわざわ。ひそひそ。くすくす。
教室じゅうがわざめいて全員が私に注目する。
『みのりん、ヤキモチ妬かせてごめんね。世界でいちばん、……いや、宇宙一だいすきだよー!』
う、うわあああああああああああああああ!
熱い、暑い、アツいいいいいいい!
キャーキャー、ひゅーひゅー、
教室じゅうに黄色い声が飛ぶ。
いても立ってもいられずダッと駆ける。
教室を飛び出して好奇な視線を浴びながら廊下を走る。
向かった先はもちろん、
「っ、はあ、はあ、……」
バン!と放送室のドアを開ける。
りんごみたいに赤い犬井駆はまっすぐ私を見つめてやさしい笑顔で立っている。



