焦って変な汗までふき出してきた私とは裏腹に、犬井駆は相変わらずへらっとした顔で。
「ぼくはいつでもウェルカムだよお〜」
ただのチャラ男じゃん!
バカ丸出しむりありえないやめてよおおおお!
「だそうですが委員長」
蜂技くん含め4人の視線が一斉に集中する。
なにこれ。
私って4人の視線集める運でも上昇中なの?
てか「だそうですが」ってなに!?
あっそうですか!
って、以前の私ならきっと、そう言ってたと思う。
「…………べつに…………好きにすれば」
これが今の私の精一杯だった。
しん、と静かな時間がやけに長い。
見られない。
だれの顔も見られない、むり、はずかしい、ああもう、帰りたい。
かあああっと顔が熱くなってどこかに隠れたくて素早く英語の問題集を広げて顔をうめる。
紙とインクのにおいが鼻をつく。



