「わーあった!さすがみのりん!」
「あーよかった。で、ケースはどこ?」
「いつもこのへんに……あったあった」
CDプレイヤーの下の絶妙な隙間に収納されていたそれ。
そりゃ本棚をさがしても見つからないわけだ。
無事に見つかり安心したところで今度はちゃんとコンコンとノックが聞こえて犬井駆がはーいと返事をする。
「犬井くーん?みのりんもそっちいるの〜?」
カナミだった。
遅いから心配して様子を見に来てくれたのかも。
急いでドアへ向かって開ける。
「遅くなってごめんね、CDやっと見つかったよ」
「いいのいいの〜うふふふふ」
ニヤニヤゆるんでる口元。
意味深な視線で交互に私と犬井駆を見る。
「……カナミが想像してるようなことは一切ないからね」
「えーみのりんうそつきー」
「だまれヘンタイ」
「悠里にはばっちり見られちゃったもんねえ」
「っ……事故なんだってば!」
行くよカナミ、と手首をとって廊下を抜ける。
リビングへ戻るとさとみさんと蜂技くんは休憩前の位置で勉強を再開していた。



