犬井駆ははずかしそうに、でも少し嬉しそうに私を見て。
「あは、ばれちゃったあ」
はにかんで認めちゃうから余計にこっちまではずかしくなるじゃん!
「……ばか」
犬井駆は家でも私のことをへらへら軽口たたいているらしい。
想像するとぼんっと頭のてっぺんから火が出てきそうなくらい熱くなる。
もうやだ、なにこれ帰りたい。
「あ……みのりんも顔赤い、」
「言わないでカナミぃ……」
「てへ」
顔を両手で隠して動けなくなった私をなぐさめるように頭をなでてくれるカナミ。
犬井駆は逃げるようにキッチンへ消える。
蜂技くんは相変わらずクールな顔でちょっぴりあきれ気味に言う。
「テスト近いから早く勉強しよ」
「がくせーさんは大変ね〜がんばって!あ、ここでやる?ならわたしは出かけよっかなー」
「さとみも一緒にやるべき。昇任試験あんでしょ」
「休日くらい休ませてや〜」
そう言いつつリビングのローテーブルの周りに並べた座布団は5つ。



