チャラ男も笑えば雑巾に当たる


男友達の家に上がるのは初めてでやっぱり緊張する。
そわそわする気持ちをひた隠してカナミの後ろを歩く。

リビングに入ると蜂技くんがソファに座っていた。

その隣には見知らぬ女性がいて、私たちの方を振り返るとパアッと明るい笑顔になって。


「あら〜!なんて可愛い子ちゃんたちなのかしら!ようこそいらっしゃーい」


ぴょんっと立ち上がって私たちの前へ。

わ、わあ、すごくきれいな女性…!

犬井駆と同じくらい身長が高くてスラリとした長い手足。
女優さん並みの小顔で優しそうなタレ目。
だけど彫りの深い目鼻立ちは凛とした顔つきを作っていて、第一印象はしっかり者のおねーさん。

もしかしてこの人が……


「わたし犬井さとみ!駆の姉やってまーす、としは聞かんといてなー? ほなよろしく〜」


やっぱり!
犬井駆のお姉さん、かつ、蜂技くんの好きな人。

するとさとみさんはカナミと私をぎゅーっと抱きしめる。


「わ、!?」
「ふにゃっ」