チャラ男も笑えば雑巾に当たる



家に着いて部屋に行ってスマホに入ってるプレイリストから気分の曲を流す。

英語が好きになったきっかけはこのロックバンドのおかげ。
英語の歌詞を和訳がなくても理解できるようになりたくて。

曲を聴くたび犬井駆との会話が何度も再生される。

ストレートな言葉も、チャラい言葉も、いつのまにか歌みたいに耳になじんで心地よくなっているんだ。


犬井駆は私がどんな態度をしてもぜんぶ肯定してくれる。
まるで私より私のことを受け容れているよう。

こんな私のどこがいいんだろう。

今日のミサちゃんもノノカちゃんも他の二人も可愛い顔だったし、マンモス校なんだから他に可愛い女子はたくさんいるはずなのに。


……ああ、また。
気がつけば犬井駆のことで頭がいっぱい。

ブンブン頭を振って邪念を払う。

そろそろテストも近いし勉強しよ。
あいつに負けてらんない。

机に向かってもくもくと学に励んでいるとあっという間に日が暮れた。