チャラ男も笑えば雑巾に当たる


「いいの。もう彼と私の取り引きは終わったの。私の初恋は終幕したから」

「あー、そういえば交換条件って話だったもんね〜」

「そ。だから今後は一切ひざ枕なんて貸してあげません」

「そっかぁ……犬井くん、今日とっっっっってもさみしそうだったなぁ……」

「そうかな」

「体育の時に倉庫の高い所にあったプレートとってくれたのにみのりんったら『…どうも』だけだったしー、」

「お礼は言ったから」

「その次の英語の授業ではロープレでペアになっても授業のこと以外ガン無視だったしー、」

「授業中に私語はいらないから」

「しまいには掃除の時間あんなに話しかけて来たのにぜーんぶスルーしてるしー、」

「早く掃除終わらせたいから」

「なんかみのりん今日ずーっと犬井くん避けてるみたいな態度だったし〜?」

「べ、べつに避けてないから」

「ふ〜ん?じゃあ今もちゃんと犬井くんの気持ちと向き合っている最中なんだねぇ」

「……」


向き合ってるよ。

向き合ってるつもりなのに、余計わけがわからなくなっちゃった。