チャラ男も笑えば雑巾に当たる


「図書室から丸見えだし」

「え…」


ま、まじすかー!!!!

うわめっちゃはずかしい、なんだよ公開処刑じゃん!
てかこのこと犬井駆は知ってるの?知っててわざとやってたの!?
そんな見せびらかして何がたのしいの!?
バカアホ犬井駆めー!

ああ、もう、最悪だ。


「あいつのことだからそろそろすねるんじゃない」

「ほっとけあんなやつ」

「……容赦ないね」

「それより犬井駆に年上の彼女いるって話、蜂技くん聞いたことある?」

「年上……」


長いまつげが伏せられて涙袋に影を落とす。

何か考えてる……。

思い当たる節あるっぽいけど口を開かない。


「あっ、知らないなら大丈夫。ただのうわさだし」

「うわさ?」


眉をひそめて目線を上げる。
ばちっとぶつかる視線が少し痛い。


「うん。犬井ファンっていうのがいるらしくて。蜂技くんなら詳しく知ってるかなって思ったから……」

「おれじゃなくて本人に聞いたほうがいいよ」