もう少し深刻に考えたほうがいいんじゃないかな。
「悩み事とかストレスがあるなら早めに解消したほうがいいと思う。睡眠は人生の3分の1をしめてるんだから良質な睡眠をとることは大事よ」
「わあ、みのりん心配してくれてるの?」
「クラスの委員長としてクラスメイトの体調を気にしてるだけ」
「ふうん…そっかあ、委員長として、心配してくれてんのねえ」
「……なによ。おせっかいで悪かったわね」
もういいわ、ふいっと顔を背けて駆け足で教室へ入る。
後ろで犬井駆がくすくす笑ったような気がしたけど無視無視。
ドサ、と机にカバンを置いて教科書やノートを出していく。
ふと名前を呼ばれて顔を上げると。
「きみのひざ枕は至福の睡眠薬だよ」
甘ったるい嬌麗な瞳が私をのぞき込んでいて。
思わず身を引くと手元のカバンが床に滑り落ちた。
「っ……近い、急に話しかけないで」
「え、ここまでずっと一緒に話してたじゃーん」
可愛くすねながらカバンを拾ってくれた犬井駆。



