一気にそう吐いてふらりと揺れた。
と思ったら上体がこちらに倒れてきておどろいたのも束の間、太ももの上に赤毛が着地。
「は、え?……なんでこうなんのよ……」
「すー、すー、すー、……」
犬井駆は泥のように眠りについた。
「もうっ……私のひざ枕は高いんだからね」
そうして朝SHRの時間がせまっても起きる気配がなかったからデコピンの刑で強制的に起こしてあげた。
「そういえばあんた」
「んー?」
犬井駆と教室に戻る途中、前々から気になっていたことを聞いてみる。
「なんでそんなに眠たいの?寝不足?」
「うん、夜あんまり眠れないんだあ」
「それって、その……睡眠障害、ってやつ?」
カナミが言ってたのを思い出す。
睡眠障害にもいろいろあって入眠しにくいとか夜中目が覚めるとかあるらしい。
「んー、そうだねえ、深く考えたことないけどそうかもねえ」
犬井駆は何でもないように言うけど、自分の健康のことだし学業にも支障きたすかもしれないよ。



