チャラ男も笑えば雑巾に当たる


むくっと起き上がって私の隣に座り直す。
距離感を意識しているらしい、半人分ほど空けている。


「ねえ、今日もここに来たってことはもしかして悠里にまだ気持ち伝えてない?」

「そのことで話があって来たの」

「……、」


ここは私たちにとってひざ枕使用契約の取り引き場所として認識しているらしく、彼は私がここにくるときは蜂技くんの情報がほしい時に限ると思っているようだ。


「てかその感じだと蜂技くんから何もきいてないの?しんゆーなのに?」

「あは、悠里は腹黒いからそういう肝心な事ほどはぐらかしてくれんの」


腹黒いっていうかあんたが口軽いようにみえるからじゃない?とは言えず。

どちらにせよ犬井駆にはきちんと伝えなきゃ。


「まずはあんたにお礼を言いたいの。協力してくれて本当にありがとう。おかげさまで私は心残りなく初恋を終幕することができたわ」

「…………終幕って、」