チャラ男も笑えば雑巾に当たる


「やあ、祭りは楽しめたかい?」

「わーっ何このミツバチさん!くじ引きで一等賞でも引いたの〜?すごーい!」


合流した二人はいたって平静を保ってるようだけど、明らかによそよそしくてちょっとおかしい。


「はいこれ、小川さんと駆に」

「リス!かわい〜ありがと!どうしたのこれ?」

「射的でしょ?どーせまた全勝して店員泣かせの天才スナイパー悠里、参上したんじゃないのお?」


蜂技くんの代わりに犬井駆が答えて私を見る。


「すごくかっこよかったよ蜂技くん。観客も盛り上がってた。見て、私はこれもらったから千本吊りで当てたそのミツバチあげたの」


猫のおもちゃを出してミツバチのぬいぐるみを指さす。


「確かにみのりん猫っぽい!悠里センス良すぎ〜」
「えっ、このミツバチみのりんが当てたの!? すごいねぇ〜!」

「うん、今日はほんと幸運な日だったみたい」


私がそう言って笑ったからか二人は一瞬固まって、すぐにフッと肩の力を抜く。


……わかりやすいな二人とも。