ドン!
「きゃっ!」
教室のドアを開けて入った矢先。
騒がしい男子たちの下品な笑い声を浴びる。
私にぶつかってきたそいつはニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべて「わりぃ」と一言。
ごめんの気持ちなんて1ミリもこもっていない言葉を投げて仲間の群れへ戻っていく。
「ギャハハハハ!どうだった?やっぱ柔らかい!?」
「えぐい、大福みてぇ」
「ひゅーーーーっ!次オレな!」
「お前はダメだろ!わしづかみでいきそうだから!」
「たしかに!ウケる!ぎゃはははははっ」
痛い。
女の急所をひじで突かれたようでズキズキする。
でもそれをおさえるために腕で覆うには恥ずかしい体勢で。
痛みを我慢して平静を装うだけでは悔しくて、キッとにらみつけてその場から早足に離れる。
「みのりん大丈夫?」
席に着くとクラスで一番仲のいいカナミ、こと小川カナミが心配そうにのぞき込む。
「うん、慣れてるから平気」
「もーっ、またあいつら女子にちょっかい出して!みのりんが許しても私が許せない!」



