電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

動画投稿アプリを開いて、アポロンのチャンネルに行くと、すぐにこの間投稿された曲のMVが目に入った。

そして、その再生回数を見て驚きを隠せなかった。



「え⋯⋯うそ⋯⋯もう五十万回再生いってるの⋯⋯っ!?」



そう。

私がこんなにも驚いたのは、この間投稿した曲がすでに五十万回も再生されていたからだ。

マウスのカーソルが勝手に動き、コメント欄を開いてしまった。


『ねいろとアポロンのコラボとか神すぎるんだけど!!』

『ここの歌詞とねいろの歌い方好き』

『もともとアポロンのファンだったけど、今回の曲でねいろさんのことを知って大好きになりました! ねいろさんに届きますように!』


ふふっ⋯⋯。



「ちゃんと、届いてるよ⋯⋯」



思わず笑みとそんな言葉が口からこぼれていた。

初めて自分に向けての感想を見たからか、自然と気持ちが明るくなっていた。

アポロンみんなも、こんなにも暖かい気持ちを感じてきたのかな⋯⋯?


___ピロンッ。


静かな部屋に、スマホの通知音が鳴り響いた。