電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「⋯⋯他にやりたい人がいないんだったら、いいですよ」



紡くんの返事を聴いた途端に委員長さんたちの表情がぱあっと明るくなった。

やっぱり、配役って大変なんだな⋯⋯あはは。

授業の終わりの頃には配役がほとんど決まっていて、何にも立候補しなかった私は余った枠として、当日欠席した人の代わり⋯⋯つまり、補欠となりました。

初めての学園祭⋯⋯いっぱい楽しんで、頑張るぞっ⋯⋯!

☆     ☆     ☆

いつものように家に帰ってからパソコンを開いたときに、ふと思ったことがあった。

そういえば、この間投稿した曲って、どれくらい再生されたんだろう⋯⋯。

私が投稿しているときは周りの評価なんて全く気にしていなかった。

ただただ、自分が好きなように活動できていればいいと思っていたから。

でも⋯⋯今回はみんなと一緒に作った音楽。少しは周りからの評価も気になってしまった。