電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

す、すごい⋯⋯よく被らないでこんなに案が出るなっ⋯⋯。

感心していると、いつの間にかうちのクラスでの出し物が決まっていた。



「それでは、うちのクラスの出し物は演劇で、演目は人魚姫に決定しました〜!」

「「おお〜!!!」」



学級委員長からの決定の合図が出されて、みんなが一気に歓声を上げた。

人魚姫、かあ⋯⋯あのお話、なんだか切ないよね⋯⋯。

私は緊張してセリフなんて言えたものじゃないと思うし、きっと裏方担当だな⋯⋯あはは。

玲香は美人さんだし、それに紡くんもいるし⋯⋯あれ、考えてみれば私のクラスってとっても顔が整っている人がいっぱいいる⋯⋯?

自慢のクラスメイトたちで、嬉しいなっ⋯⋯。



「それでは、次に配役を決めます。立候補したい人はいますか?」



そういえば、紡くんはどうするんだろう⋯⋯?

活動のこととかもあるし、忙しいだろうから、立候補はしないのかな⋯⋯?

ふと気になって隣の席を見てみると、そこには机に突っ伏して寝ている紡くんの姿があった。