電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「僕もだ〜。それじゃあ、今日はこれで解散にする?」

「そうだな。俺と伶衣はこっちの方向だから。⋯⋯輝はどうせ車の迎えが来るんだろ?」

「うん、もう少しで到着するらしいね。紡と千星ちゃんも乗る?」

「ううん、僕は家近いから大丈夫だよ〜」

「私も⋯⋯それなりに近いから、大丈夫⋯⋯」



そう言って伶衣くん、響希くん、輝くんの三人と解散した。

一応、お母さんに連絡しておこうかな⋯⋯? うん、そうしようっ。

お母さんにこれから帰るとメッセージを送って帰ろうとすると、紡くんに呼び止められた。



「千星ちゃんって、お家どこらへん? もしよかったら送るよ〜!」

「えっ、そんな、悪いよっ⋯⋯!」

「いや、今日の千星ちゃん……かわいい……から、またナンパされないか心配。僕が送りたいだけだから、遠慮しないで?」



途中で周りの音に遮られて何を言っていたかわかんないけど⋯⋯心配してくれることはわかった。

それに、ナンパって⋯⋯今日のみんなと集合する前にされたことかな⋯⋯?