電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「ふふ〜、楽しみ〜!」



なんで、こんなに優しいんだろう⋯⋯。

紡くんの優しさに、甘えてしまいそうになっちゃう⋯⋯。



「千星ちゃんは、なんの飲み物好き?」

「うーん⋯⋯あっ、クリームソーダ、とか⋯⋯?」

「僕も炭酸系好き〜! 一緒だね!」



お兄ちゃんが昔からよく炭酸飲料を飲んでいたからか、いつの間にか好きになっていたんだよね⋯⋯。

炭酸飲料は全般好きだけど、その中でも特に好きなのがクリームソーダ。

喫茶店やカフェに行くと必ず頼んでしまう。



「炭酸炭酸⋯⋯あ、あった〜!」



ドリンクコーナーと大きく書かれた看板の下に、いくつか大きなディスペンサーが並んでいた。

す、すごい⋯⋯ホテルじゃないはずなのに、なんでこんなにドリンクコーナーが広いんだろうっ⋯⋯。

クリームソーダは⋯⋯さすがに、ないか⋯⋯あはは。

私はメロンソーダのボタンを押してコップに注いだ。

紡くんは、なんの飲み物にしたんだろう⋯⋯?



「あっ、千星ちゃんメロンソーダなんだ〜! 僕はね、コーラだよ!」



私が尋ねる前に自分の選んだ飲み物を教えてくれた紡くん。

コーラ⋯⋯! 作業が続くときとか、眠気覚ましに使っているんだよね⋯⋯あはは。

炭酸を飲むと口の中がシュワシュワして目が覚めるような気がして、割と多い頻度で飲んでいる気がするな⋯⋯。