電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

「み、みんな⋯⋯! す、ストップ、ストップ⋯⋯!!」



止まる勢いの無いみんなを一旦止めて、私の番が終わった。

次は⋯⋯誰になるのかな?



「次、俺歌うわ」

「おっ、響希くんいいね〜! 僕は一旦飲み物取ってくるよ〜」



響希くんがマイクを手に取ったところで紡くんが席を立った。

確かに、歌っていると喉が乾いてきちゃうよね⋯⋯私も取ってこようかな?



「わ、私も⋯⋯飲み物、取ってくるっ⋯⋯」

「あ、千星ちゃんも〜? じゃあ、一緒に行こ〜」



良かった⋯⋯飲み物を取りに行くなんて言いながら、ここに来るのは初めてだし、どこに何があるのかがあんまりわかんなかったんだよね⋯⋯。

そんなちょっとした安心感に包まれながら、私は紡くんと一緒に部屋を出た。

そ、それにしても、やっぱり大きな場所だな⋯⋯あはは。



「⋯⋯ねぇ、千星ちゃん」

「⋯⋯? どうしたの⋯⋯?」

「さっき、無理してあの曲選んでいなかった?」

「え?」



無理⋯⋯?