電子の歌姫は今宵も言葉を紡ぐ【完】

す、すごいっ⋯⋯!

このマイク、ほしかったけど高すぎて買えなかったマイクだ⋯⋯!

まさか、こんなに性能のいいマイクを使って歌える日が来るなんてっ⋯⋯!

いつもマイクを使って歌っているからか、とても設備が整っている部屋環境に興味津々になってしまった。



「ふふ〜。千星ちゃん、目がキラキラしてるね〜!」

「えっ⋯⋯そんなに顔に、出て、たっ⋯⋯?」

「うん! とってもニコニコしているよ〜! じゃあ、さっそく歌っちゃう?」

「えっと⋯⋯お願い、しますっ」



紡くんからマイクと曲を選べるパネルを受け取って、なんの曲を歌うか探してみる。

うーん⋯⋯こういうときは、みんなが知っている曲のほうがいいのかな⋯⋯?

いつも玲香と一緒に行くときは、好きな曲が結構被っているから、そんなに悩むことなく曲を選んでいた。

私が好きな曲はマイナーな曲で、知らない人も割といるしなあ⋯⋯。

きっと、みんなも初めから知らない曲だったらつまらなくなっちゃうよね⋯⋯そうだ、この有名な曲にしてみようかな?