世界で一番大切な親友へ

「……バカ乃愛。こんなの、泣きながら笑っちゃうじゃん……」


イヤホンから流れる激しいドラムの音が、まるで乃愛の力強い心臓の音みたいに私の胸に響く


乃愛はもういない


だけど、乃愛の愛は、このノートの中に、この曲の中に、そして私の中に、確かに生きている


私は涙をゴシゴシと袖で拭った


窓を開けると、夕焼け空が信じられないくらい綺麗なピンク色に染まっている


「乃愛、聴こえる?」


私は空に向かって、小さく、だけどはっきりと呟いた


「私、ちゃんと前を向くよ。乃愛の分まで、精一杯生きてみせるから。だから……ずっと見ててね」