アイドル・プロデュース!

「…で、なんだいこれは。」

「ペンションですっ!」

「いや…
なんでここに来たかって意味なんだけど…」

そう。

私達は、山にあるペンションを訪れていました


「協調性を身に付けるためにはお互いを知る事。
お互いを知るにはまず、身近な生活をする事ですっ!」

「…突然朝事務所に『泊まりの用意をして来て』なんて言われた時から薄々気付いてはいたが…」

「えっそうなの?
俺気が付かなかった」

「ていうか俺、仕事あるから泊まりはパスしたいんだけど〜…」

おずおずとしたように手を挙げる千秋くんに私は声をかける

「大丈夫ですっ!
千秋くんのモデルのマネージャーさんに事前通達して、1週間仕事をお休みを頂けました!」

「根回しされてたか…」

抗えないな、と諦めた表情を浮かべる千秋くん

よしっ

「皆さん!
今からこのペンションで、ダンスレッスンを行います。
事前にグループを考えてきたので、そのグループで課題をこなしてくださいね」

「「「「「?」」」」」


「…で、なんでコイツとなんだ。」

「え?俺は嬉しいけどなあ。
凌と一緒で!」

「まとわりつくな」

Aチーム 星野陽・五十嵐凌


「よろしくね〜っ♪」

「ふふっこちらこそ。よろしくお願いしますね」

「なんか、お上品なチームになったね」

Bチーム 日向坂奏多・城ヶ崎司・瀬戸千秋

「…碧音。彼らにした理由はあるのかい?」

そう私に響さんが耳元で囁く

「勿論です。
陽くんは明るさと王道的なアイドル像を持っています
でも技術力は未熟です
その反面、凌くんは技術力ならこのグループ1番です。
でも親しみやすさの明るさ等はまだ足りません」


「奏多くん、千秋くんは技術力は全員未熟ですが、" 魅せ方 "が圧倒的に強い
このグループの中で2番目の技術力を持つ司くんは、自己主張が足りない。」

だから、互いに互いを補えあえるメンバーで。

互いを知っていって

惹かれあって

高めあって。

「一先ず彼らの課題は、その事に気が付いてもらうことですけどね」

「それはそうかもね」