アンケート企画「大好きを君へ」

私は一人の「女の子」として意識してほしくて、休み時間にわざと3階の廊下までお使いに行った。

先輩が教室から出てきた瞬間を狙って、少し顎を引いて、上目遣いで先輩をじっと見上げる。

「もー、せーんぱいっ! さっきすれ違った時、他の女子と話してて私に気づいてくれませんでしたよね?」

あざといって分かってる。

でも、こうでもしないと、先輩の視線を私だけに繋ぎ止められない。

すると、いつもはおちゃらけている先輩がピタッと足を止めた。

一瞬だけ目を見開いて、バッと強引に顔を背ける。耳の付け根がほんのり赤い。

「……っ、お前な。そういう顔、他の奴の前ですんなよ」

「え? なんて言いましたー?」

「なんでもねーよ! ほら、早く1階戻れ、チビ!」

そう言って、先輩は私の頭をくしゃくしゃに撫でて教室に戻っていく。

触れられて嬉しい反面、「チビ」なんて子供扱いされたような切なさが、明るい笑顔の裏側でズキズキと痛んでいた。